熱いドライヤーによって、髪の毛の硫黄成分のSS結合すなわちジスルフィド結合が分解されて、硫化水素やメルカプタンといったドブ臭いような悪臭物質が生成されます。
メルカプタン類は非常に微量であっても、人間の鼻で感知されてしまう悪臭物質です。 例えば0.00007ppmとか0.0000007ppmといった濃度で人間の鼻に感じます。ちなみに、尿臭のアンモニアは1.5ppmで人間の鼻に感知されます。
ドライヤーは髪の毛を痛めると自然乾燥派も増えています。しかし、夏場のように乾燥時間が早い場合は問題ありませんが、乾きにくい時期には頭皮や髪の毛が湿っている時間が長く、細菌やダニが繁殖するようになります。
生乾きの洗濯物の嫌なニオイと同じ理屈で、髪も臭くなります。キューティクルの剥がれやすい濡れた状態であることも、良くありませんので、10〜15分くらいで乾かしてあげて下さい。